”人間”  くまもと

今、日本が大きく変わろうとしている! 将来の子供たちに私達は、何を残すのか?私達に何が出来るのか?

同友会

中小企業学会報告

2fb28b7f.jpg10月3・4日の2日間、熊本学園大学で「日本中小企業学会第29回全国大会」が行われた。

私は、中小企業経営者としての視点で報告させてもらった。

今日はその事を書きたい。



中小企業の挑戦!
―改正中小企業基本法と、中小企業の現実との乖離―

1)報告目的
 ・中小企業基本法は、「がんばる企業を応援する」という理念により1999年に改正されたと思います。中小企業にも多種多様な形態、業種があり、それゆえ、景気や経済構造の変化にどうしても対応できない中小企業が多くある事も事実です。本報告では、私が経験した現場での問題をいくつか指摘し、中小企業のあり方、社会との関わり、法律との関係、中小企業家同友会の活動、それらについて紹介します。

2)中小企業経営の諸問題
 ・資本金       設立 1000万円 
            現在 2000万円 
  *やはり会社を始めるときは資金が重要問題

 ・経営管理責任者   5年以上の役員経験 
  *他社での役員経験必要

 ・運転資金      借り入れによる「個人担保」「本人・妻・第3者保障
  *何も知らないままに応じた取引、なかなか外せない現実

 ・後継者問題     次の社長は社員から
  *そこに立ちはだかる連帯保証問題

 ・後発企業の難しさ  入札参加基準
  *施行実績・金額実績80%・技術者資格

 ・くるくる変わる制度 経営事項審査
  *正社員を抱えない・財産が無いほうが有利
  *社会が必要なのは、正社員を抱え、社有地を持ち台地に根を張った企業

 ・各種法律の不整合  電気工事士法・建設業法・労働基準法・安全衛生法
  *公共工事における電気工事会社の不利

 ・社長の給料     社員の3倍の給料が妥当、だがもらえない現実
  *24時間勤務・借入れ保証・事故責任・社員責任・大社長より大きな責任

 ・給料        公共単価設定1日約1万3千円・年間343万2千円
            会社の給料1日約8千円・年間約290万円
  *これでは会社経営は成り立たない

 ・地域貢献 2006年阿蘇に1600本の植林・50人4回の下草刈り・残り6回
  *今年度「九設版グリーンニューディール政策」実施

3)中小企業からみた改正中小企業基本法の課題
 ・独占禁止法とダンピング規制法
  *原価割れする仕事をする社会は疲弊する

 ・改正中小企業基本法 がんばる企業の応援及びトップランナーを作る法律
  *今の政策で何%の中小企業が対象になるのだろうか
  *圧倒的多数の国民が裕福でなくても幸せな暮らしが出来る法律であってほしい
  *その意味でも最低賃金を千円に上げる事を検討してほしい

 ・大企業と中小企業  ある人のたとえ「大企業は動物、中小企業は植物」
  *植物はそこで自分の葉肥やしにする中小企業も動かず地域を大事にする

4)社会とともにある同友会活動
 ・同友会が取り組む地域貢献・環境問題
 *5年間で阿蘇の地に5千本の広葉樹・13年間の下草刈り
目的
      1)熊本の地下水を守ります
      2)温暖化対策として植林をします
      3)人格育成及び社会貢献の機会創りとして取組みます
      4)同友会の三つの目的に向かい取組みます
      5)この活動を中同協全体に広めていきます

 ・同友会が取り組む地域振興基本条例
  *「売り手良し、買い手良し、そして地域良し」の三方良し精神
  *企業の第一条件は「永続」永続して初めてその存在意義がある
  *同友会では、「社員の人生に責任を持とう」と言う
  *究極の仕事は「人を育てること」だと思う

 ・同友会が取り組む中小企業憲章
  *憲章の理念は、「圧倒的多数の国民の幸せの実現」

 ・同友会が取り組んだヨーロッパ研修の成果
            昨年私たちはEUで、多くのことを学んだ
            「学校教育のこと」「宗教のこと」「戦争のこと」
            「愛国心のこと」「組合のこと」
            「共存共栄のこと」「賃金のこと」
  *これらの中にあるものは、「自由・平等」・「永続」・「人間らしさ」
  *その総括が「think small first(最初に小さい企業を考えよ)」なのです

5)最後に
 ・多くの中小企業が、生き続けるために一所懸命努力をしています。
  今のままでは、少しの企業しか生き残れない気がします。
  圧倒的多数の企業、そしてその労働者が、「裕福でなくても幸せな暮らし」
  が出来るよう、どうか皆さんの力で、「世界に誇れる日本」を作ってください。

多くの時間を割き、仕事に影響があったと思うが良い勉強が出来た。

社員さん、特に松村さん有難う。

皆さんも勉強してください。

ドンマイ社員諸君!!!

熊本市自治基本条例

dea3fbf6.jpg昨夜は、同友会で「熊本市自治基本条例」の勉強会を行った。

今日はこの事を少し書くことにする。

1)自治基本条例は理念条例であり、熊本市の憲法(最高規範性)に匹敵するもの
  である。

2)市民・市議会・行政が情報の共有・参画・協同を基本とし、共に個性豊かで
  活力に満ちた地域社会を実現するものである。

3)市民の権利と責務、市議会の役割と責務、市長(市職員)の役割と責務
  を文書化し明確にした。

4)審議会・公的オンブズマン・自治推進委員会の設置を文書化した。

5)これからは、市民(企業)による社会貢献活動が推進される。

こんなところか。

どちらにしても、今後、日本の地方行政は、市民が参画しなければ成り立たなくなる。

その意味でも我々は、早くから勉強しなければならない。

がんばれ 熊本市!!!

安倍首相ゴミ拾い

ゴミ拾い
793dbc51.jpg2007・05・24日経2面

安倍首相が6月3日に、多摩川の河川敷でゴミ拾いをするらしい。

良いことだ。

首相の行動には別の思惑があるのだろうが、環境意識向上にとっては大きなアピールになるだろう。

マスコミは、こんな行動こそ大きく取り上げてほしいものだ。

話は変わるが、熊本同友会農業・環境部会では「”不都合な真実”の上映会をしよう」と話が盛り上がっている。

この会では、阿蘇に植林をして「同友の森」を作ろうとしているが、その前段としての、意識改革行動の一つとしての取り組みだ。

多くの人たちが環境に関心を持ち、改善行動に拘わってほしいと思う。

がんばれ 地球!!!


中小企業振興基本条例

熊本県議会
17a41543.jpg2007・03・16熊日4面

熊本県で「中小企業振興基本条例」が可決された。

この条例は県の産業施策に関し中小企業(地場企業)の優先的な利用や支援を定義したもの。

完璧なものとはいえないが、条例制定には意味がある。

この条例は「中小企業家同友会」が長年取り組んできた案件だ。

現在多くの地方自治体で条例が制定されている。

今後この条例を活用し、熊本県内の市町村での条例制定運動に取り組む必要がある。

また熊本県議会において議員による政策条例の提案は始めてらしい。

このことにも大きな意味があると思う。

ともかく条例制定は意味があるが、もう少し時間をかけ、我々の意見も反映させてほしかった。

がんばれ 中小企業家!!!

温暖化対策

欧州連合
4091320a.jpg2007・03・10日経3面

欧州連合が地球温暖化対策の行動計画を採択したらしい。

2020年までに二酸化炭素を1990年比で30%削減するもの。

京都議定書では日本6%、米国7%、EU8%であり、これが2012年に達成されても、その後2020年までに日本24%、米国23%、EU22%の削減が必要だ。

地球の温暖化はここまで進んでいると言う事か。

各国の思惑が入り乱れる中、難しい判断を強いられる事になる。

しかしもう後には引けない。

地球の環境再生能力は既に20%オーバーしていると言われている。

私たちも農業・環境部会を設立した。

農業と環境は一体だ。

阿蘇に涵養林として、植林を進める運動に取り掛かった。

この涵養林が少しでも、地球温暖化の防止に役立つようがんばりたい。

環境問題は多くの人が環境に関心を持ち、自分に出来ることに今すぐ取り組む事が大事だ。

とにかく行動しよう。

がんばれ 地球!!!

涵養林への取り組み

涵養植林
7377c8cf.jpg2007・02・24

植林準備会が動き始めた。

昨日準備会員5名で、森林組合・行政・現地に出向き、話を聞いてきた。

この活動、同友会として環境問題・地域貢献等の観点から、涵養林育成の可能性を探るもの。

熊本は「森の都」そして「水の都」、阿蘇の懐に「同友の森」を作りたい。

全国の同友会がこの活動に取り組み、「全県に同友の森が出来るといい」なんて思う今日この頃。

気の長い取り組み。

難題も多く存在する。

くじける事なく一歩一歩前進するのみ。

がんばれ 同友会!!!
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