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【6・平和創造に能動的に取り組む外交・安全保障政策】

(日米同盟の深化)

安全保障、経済、そして文化・人材交流の3本柱を中心に、日米同盟を深化させる。

今年前半私の訪米時に、21世紀の日米同盟のビジョンを示したいと思います。

米国とは、アフガニスタン・パキスタン復興支援など世界の平和をけん引する協力も強化します。

(沖縄の振興強化と基地負担軽減)

沖縄に集中する基地負担の軽減に全力を尽くします。

米国海兵隊のグアム移転計画を着実に実施し、米軍施設区域の返還、訓練の県外移転をさらに進めます。

普天間飛行場の移設問題については、昨年5月の日米合意を踏まえ、危険性の一刻も早い除去に向け最優先で取り組みます。

(アジア太平洋諸国との関係強化)

アジア太平洋諸国との関係強化にも努めます。

日中両国の長い交流の歴史を振り返り、幅広い分野での協力によって戦略的互恵関係を充実させることが重要です。

中国には、国際社会の責任ある一員として建設的な役割を果たすよう求めます。

韓国とは、安全保障面を含めた協力関係を一層強化し、これからの100年を見据えた未来志向の関係を構築していきます。

ロシアとは、資源開発や近代化など経済面での協力、そして、アジア太平洋地域および国際社会における協力を拡大します。

北方領土問題を解決して平和条約を締結するとの日ロ関係の基本方針を堅持し、粘り強く交渉していきます。

東南アジア諸国連合(ASEAN)、豪州、インドなどとも関係を深め、開かれたネットワークを発展させていきます。

(欧州・中南米諸国との関係強化)

欧州諸国とは、引き続き緊密に連携します。

ブラジル、メキシコなど中南米諸国とは、資源開発を含む経済分野を中心に関係を深めていきます。

(北朝鮮)

北朝鮮に対しては、韓国哨戒艦沈没事件、延坪島砲撃事件やウラン濃縮活動といった挑発的行為を繰り返さないよう強く求める一方、日米韓の連携を強化していきます。

日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的解決を図るとともに、不幸な過去を清算し、国交正常化を追求します。

拉致問題については、国の責任において、すべての拉致被害者の一刻も早い帰国を実現するため、全力を尽くします。

(平和創造に向けた貢献)

唯一の被爆国として、核軍縮・核不拡散の重要性を引き続き訴えていきます。

環境問題、保健・教育分野での協力やアフリカなどの開発途上国に対する支援、包括的な中東和平、テロ対策や国連平和維持活動(PKO)を含む平和維持・平和構築にも、各国と連携して取り組みます。

国連改革・安保理改革も主導していきます。

(防衛力や海上保安の強化)

新大綱では、日本の防衛と並び、世界の平和と安定や、人間の安全保障の確保に貢献することも、安全保障の目標に掲げています。

この新大綱に沿って、即応性や機動性などを備え、高度な技術力と情報能力に支えられた動的防衛力の構築に取り組み、いかなる危機にも迅速に対応する体制を整備します。

その際、南西地域、島しょ部における対応能力を強化します。

海上保安強化のため、大型巡視船の更新を早めるなど体制の充実を図ります。

海上警察権の強化も検討します。

頑張れ ニッポン!!!