
首相所信表明演説No4
四 社会保障改革
改革の必要性
社会保障制度がしっかりしなければ、国民の将来に対する不安はぬぐえません。
この不安が、消費の低迷、経済の停滞の背景になっています。
改革を急がなければなりません。
多少の負担をお願いしても安心できる社会を実現することが望ましいと考えております。
求める社会保障の姿について議論を進めます。
安定した年金制度や、十分な医療・介護・福祉サービスを確保していかなければなりません。
孤立したお年寄りを守る、女性を乳がん・子宮頸(けい)がんから守る、子どもを貧困や虐待から守る、あらゆる人を自殺や災害から守る。
強者の論理ではなく、弱者に寄り添い、こうした課題にも応えなければなりません。
社会保障の基盤となる番号制度をどう整備するかを決めることも必要であります。
政府は、社会保障改革の全体像について、必要とされるサービスの水準・内容を含め、国民のみなさんに、わかりやすい選択肢を提示していきたいと思います。
与野党間の議論
消費税を含め、税制全体の議論を進めたいと思います。
政府・与党でまず社会保障改革の全体像を検討する場を設け、その上で、野党の皆さんとも意見交換をしていきたいとこのように考えております。
子ども・子育て支援の充実
子ども・子育て支援にも、引き続き重点的に取り組みます。
高校の授業料実質無償化を着実に実施し、子ども手当は、現金給付と保育所の整備などの現物支給のバランスをとって拡充する方針です。
幼保一体化を含む法案を来年の通常国会に提出する準備を進めます。
待機児童の解消を急ぎ、働く女性を応援し、男女共同参画を推進します。
頑張れ ニッポン!!!