03f3c247.jpg気になる文を見つけてので書いてみたい。

「私は貝になりたい」が映画化され上映の運びになったという。

理髪店を営む平凡な男が、ある日一枚の召集令状受け取って戦争にかりだされる。

戦地にあって上官の命令でアメリカ捕虜兵を銃剣で刺殺しようとし、負傷を負わせる。

その男は、やがて戦争が終わり、もとの生活に戻って平凡だが幸せな暮らしを始める。

その矢先に、ある日突然、戦犯容疑で逮捕され、B級戦犯の判決を受けて処刑される。

上官の命令に逆らう事はできなかった、といくら叫んでも通じない。負傷させただけだと言っても通用しない。

愛する家族と別れて死地に赴くその男が最後に語る言葉が、もう人間はいやだ、牛や馬もいじめられる、今度生まれ変わるのなら、海の深底で静かに暮らせる貝になりたい、というものである。

何も知らされない国民が、徴兵制の下で有無を言わされずに戦地に借り出され、その結果戦争犯罪者として処刑される。

そんな不条理の一方で、A級戦犯容疑で処刑される立場にあったこの国の指導者たちは、占領国米国の手で無罪放免され、その後首相などになって日本を米国に従属させる手先となる、そういう不条理もあったのだ。

少なくても私たちは、こんな不条理な事をしないようにしたいものだ。

真面目なものが馬鹿を見る世の中は、おかしい。

ドンマイ 社員諸君!!!