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最後の研修、皆も気合が入る
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フィンランド国家教育委員会

講師が技術教育担当者のため、少し偏った話になっているが、説明する。

この国は、政府が大枠を企画し、地方自治体がほとんど教育に関与している。

技術教育に力を入れているようで、いたるところで「ノキア」の名が出る。

この国では、ノキアの力が非常に強いようだ。

予断だが、世界中で「ノキアは日本企業」と思っている人が非常に多いらしい。

「ノキア」と言う発音が日本語に近いことが理由のようだ。

この国の教育は、「人間の内部教育」に力を入れているとのこと。

経済面より社会面を重要視し、各人の能力にあった指導をする。

そのことは、いたる所でも感じたし、それによる成果は非常に大きいと思う。

また教育に対する柔軟性があり、本人の意思を尊重していると感じた。

教育制度では、

1年間(6歳)・・・・・・対応力付ける期間で勉強はしない

9年間(7歳〜15歳)・・基礎的勉強をする

3年間(16歳〜18歳)・専門教育(ここで学問・職業訓練に分かれる)

4年間(19歳〜22歳)・専門教育(ここでは学問・職業訓練・就職に分かれる)

 *就職して再度大学に行く人も多いようだ

この制度は日本を参考にしているようだ。

しかし教育の基本的考えが違う。

この国は世界No1の教育国だ。

この国の教育の特徴をいくつか挙げると

 1)職人教育が進んでいる。

 2)国が費用の多くを負担する。

 3)先生はアドバイザー的立場に徹する。

 4)相対評価より絶対評価を重視する。

 5)社会で生きる対応能力を育てる教育。

こんなことが基本にあるようだ。

これはこの国が、自立できる人間作り、賢い人間作りを本当にやろうとしている証だろう。

この国は教育費に、国家予算の14%を使う、これは2番目に多い予算であるが、1番はもちろん、福祉予算だ。

異常聞くままに書いてみたが、この国は、子供の心教育がしっかり出来ていると思った。

この教育制度がすべて正しいとは思わない。

現実にはこの国も、世界における競争力では問題があると認識している。

しかし良いものが沢山あることは、間違いない。

同じことを何度も書くが、この国の教育制度は勉強する価値がある。

がんばれ ニッポン!!!