
菅首相の所信表明演説No3
三 閉塞状況の打破―経済・財政・社会保障の一体的建て直し
(閉塞状況の打破)
第二の政策課題として、国民が未来に対し希望を持てる社会を築くため、経済・財政・社会保障を一体的に建て直します。
この建て直しは、「第三の道」とも呼ぶべき新しい設計図によるものです。
(「第三の道」による建て直し)
過去二十年間の経済政策は、私が「第一の道」、「第二の道」と呼ぶ考え方に沿って進められてきました。
「第一の道」とは、「公共事業中心」の経済政策です。
高度経済成長の時代には、経済成長の原動力となりました。
その後行き過ぎた市場原理主義に基づき、供給サイドに偏った、生産性重視の経済政策、これが「第二の道」です。
この政策は、一企業の視点から見れば、妥当とも言えます。
しかし、国全体としては、多くの人が失業し国民生活はさらに厳しくなり、デフレが深刻化しました。
「企業は従業員をリストラできても、国は国民をリストラすることができない」のです。生産性を向上させる支援は必要ですが、需要や雇用を拡大することが一層重要なのです。
私たちが追求する「第三の道」は、経済社会が抱える課題の解決を新たな需要や雇用創出のきっかけとし、それを成長につなげようとする政策です。
今の閉塞感の要因は、低迷する経済、拡大する財政赤字、そして、信頼感が低下した社会保障です。
新内閣は、「強い経済」、「強い財政」、「強い社会保障」の一体的実現を、政治の強いリーダーシップで実現していく決意です。
がんばれ ニッポン!!!