
オバマ氏は、過去の(米国の)黒人政治家と明らかに異なる。
それは決して怒りを表に出さないということだ。
80年代に大統領選に挑戦したジェシー・ジャクソン師のように、公民権運動に連なる黒人政治家は激しい怒りを持ち、表明してきた。
一方、オバマ氏はどんな場面でも決して声を荒げることはない。
討論会でも、興奮して声がうわずるのは決まって、ライバルの白人政治家の方だった。
「一つの米国」という理想を語り続ける「怒らない黒人」。
そんなオバマ氏の姿勢は、(「奴隷の子孫」ではないことへの違和感を持ち、あるいは黒人大統領が実現するはずはないとあきらめ、当初オバマ氏から距離を置いていた)黒人有権者の共感を、最後は広く集めることになった。
そして白人有権者の警戒心も解いていった。
オバマ氏の勝利は、黒人を「怒り続ける宿命」から解放するきっかけとなるかもしれない。
それは同時に白人を「人種差別の原罪」から解放することも意味する。
この文書を見て、アメリカの力を感じた。
アメリカは、大きく変わる力を持っている。
それも、とてつもなく早いスピードで。
日本が持っていない力を持っている。
どうにかならないの、日本!!!