e97387bc.jpg今日は「中小企業が光を」の第二弾です。

杉村さんお借りします。



 *小泉政権の5年間
  就任直前の2000年、国内総生産(GDP)は、503兆円
        2005年の国内総生産(GDP)は、505兆円、
  僅か0.4%の伸びであった。

 *にもかかわらず、同時期上場大企業の伸びは140%と大幅であった。
  GDPの総体が伸びない中で大企業が大きく伸びたということは、
  他の部分が減ったことである。

 *05年は29兆4000億円の経常利益が、
  07年は33兆6000億円に達した。
  大手自動車7社、電機・精密大手9社のみで。
  この間4万人の人員削減をしながら
  株主配当の0.2%を崩すだけで4万人の削減は抑えられた。

 *企業規模別売上高経常利益率の推移をみると、
  02年の資本金10億円以上の大企業は0.7%、
  同1千万円規模企業はマイナス0.4%だった。

 *06年になると
  大企業5.5%に対し
  中小企業は0.6%と、
  格差は進行する傾向が続いた。

 *最近10年間の大企業の収益状況の好転は、
  中小企業へのコストダウン、
  単価切り下げとともに
  労働者の犠牲の上に成り立ったものであることの一端を見せている。

 *95年の大企業の経常利益13兆9000億円の時の
  正規従業員数は724万人であったが、
  05年に約2倍の29兆4000億円となった時点では
  正規従業員数は674万人であった。

 *正規労働者から非正規への大規模な置き換えが進んだのである。

 *08年の非正規社員は34.1%、1760万人。
  派遣労働者だけでも384万人で、
  人数・金額を引きつれた「就業構造」の急激な変化が
  大企業で進行し続けていたのである。

 *15歳から34歳の若年フリーター、
  職業訓練・教育を受けない
  ニート
  パートタイマー
  アルバイターは
  増殖し続ける。

 *これらの人々は、力を持つ組織とそのまま対等ではありえないのに、
  そういう幻想の仮定に立って会社と交渉しなければならない。
  ネットカフェ難民、
  ワーキングプアも
  減ることはない。


数値から日本の状況を見ると、本当に良く解る。

果たしてどれだけの人達が、こんな問題を意識していただろうか。

この10年間日本は、なんと無駄な時間をすごしたのだろう。

今回の国の緊急経済対策で解るように、現時点においても日本のリーダーは方針を変更しようとは思っていない。

今回の危機、一番安心だったはずの日本が、一番危機に見舞われているのに。

残念!!!

無念!!!